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漆喰を見に行こう 街並み編

2012/04/26 22:32

 

今日の漆喰は「街並み」「町並み」。

全国各地に漆喰の町並みが残されています。

そんな場所を訪れるのも素敵ですよね。

 

例えばそんな中の一つが愛媛県内子町。

街並み保存がしっかりと行われている、素敵な景観が楽しめる町です。

 

面白いのは漆喰なのに、黄色い壁が印象的だということ。

基本的にどの家々も白と淡い黄色のコントラストが基調となっていますね。

 

 

 

 

 

黄色い漆喰というと、ワラが原料に使われた土佐漆喰や琉球漆喰。

 それらは塗りたての状態であれば多少色がついて見えますが、

 紫外線によって色褪せ、キレイなオフホワイトに変化します。

 

では、なぜ黄色いのでしょうか?

それもちゃんと種明かしされています。

 

内子では漆喰に土を混ぜているのです。

実は漆喰に土を混ぜる技法、珍しいものではありません。

 

色を付けるために全国各地、様々な土が混ぜられています。

内子の場合は「黄土(おうど)」。

真っ白な石灰に加えたことにより、柔らかな黄色が表現されているのです。

 

ただただ白いだけの町よりも、素敵な印象を与えるかもしれませんね。

漆喰の街並みにはその町独自の文化が隠されていることでしょう。

それを探しに街歩き。とても楽しい宝さがしになることでしょうね。

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漆喰を見に行こう 色んな漆喰編

2012/04/25 23:10

 

 今週末からの連休に合わせて「漆喰を見に行こう!」と

オススメの漆喰を紹介しています。

 

今日はコレ。特徴のある建物で分かりますよね?

愛知県犬山市にある博物館明治村 

 

博物館とはよく言ったもので、

建築物がお好きなら半日はゆっくり過ごせますね。 

 

当然、漆喰の良いものも悪いものも。

ちょっとした不具合を見ながら、その原因を考えるだけでも大変参考になるんです。

建築関係の方には行楽とお勉強を兼ねた良い場所かもしれませんね。

 

漆喰にペンキを塗って、下地のひび割れから剥離。 

 

黒漆喰にペンキを塗って褪色と剥離。 

 

広く、日差しを遮るものも少ないですから、その対策をしっかりと。

汗を拭くタオルも必要でしょうね。

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漆喰を見に行こう 黒い漆喰編

2012/04/24 22:39

 

今日もお出かけして漆喰のオハナシ。

黒い漆喰を見に行きましょう。

 

黒い漆喰が観られる場所と言えば?

 

埼玉の川越や

 

滋賀の長浜あたりが有名でしょうか…。

R0010719
R0010719 / tosimisi

 

が、ワタシからのおススメは奈良。

ある日歩いていると、ふと街角に黒い壁。その姿もよく探してみると数多く。

 

実は、奈良墨(ならずみ)とも呼ばれる、今でも墨が名物の場所なんです。

ですから町のそこかしこに昔の姿そのままに、黒い漆喰が残っています。

 

そんな発見をする旅も面白いですよね。

今度の連休、奈良も良いですよ。

 

漆喰とお寺も捨てがたいコースですし。

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漆喰を見に行こう 分厚い壁編

2012/04/23 20:44

 

今週末からゴールデンウィーク。

せっかくの行楽シーズンですから、漆喰を「見に行こう!」

と2日目です。

 

今日の漆喰はコレ。なんだか分厚いですよ。

 

今が桜の見ごろでしょうか?

長野県の国宝・松本城の城壁です。

銃弾が貫通しないように分厚く分厚く造られているんですね。 

 

分厚い壁はお城の中で展示されています。

我が国の建築・土木技術の魅力を存分に感じながら、

なんだか小っちゃくて大きい松本城…

訪れた方にしかわからない感覚を体験してみてください。

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漆喰を見に行こう 琉球漆喰編

2012/04/22 22:40

 

何度も何度も琉球漆喰の魅力について語ってきました。

 

しかし、琉球漆喰…沖縄以外ではなかなかお目にかかることが出来ませんね。

ですが、全国各地で琉球漆喰を沖縄から取り寄せて塗ったトコロがあるのです。

 

ただ、普通の住宅では見に行けませんね?

なので、誰もが見に行け、楽しめる場所のひとつを改めてご案内。

 

外側は土蔵造りの建物ですが…中に入ると

 

琉球漆喰と古材がとても素敵な空間です。

真っ白な漆喰ではなく、独特の柔らかい色。それが琉球漆喰の持つ底力。

新しい建物でも、それを感じさせない、

あたかも時間を止めたような感覚がそこに生まれます。

 

が…気づきましたか?

写真の中におなじみの方が移っています(笑)

 

ここは中高年のアイドル(?) 

綾小路きみまろさんのショップなのです。

 

 

テレビで知ったのですが、

骨董や古民家、古材がお好きな方だそうですね。

 

だから思いっきり見に行ける場所。お土産まで買えますね。

場所は河口湖町。キレイな富士山が見える町です。

 

富士山と琉球漆喰、いずれも我が国の宝です。

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新たな常識は非・常識

2012/04/21 23:18

 

古材…何と読みますか?

 

「ふるざい」と読んだ方、「こざい」と読んだ方、いずれも正解です。

古くから建築にたずさわっていた方は「ふるざい」と読む方のほうが多いようです。

現在は「こざい」が主流ですね。だからコザイが常識。

 

実は「古材」がフルザイと呼ばれたのは昔のこと。

今は建築関係のほとんどの方が「コザイ」と読むようになりました。

 

では「古材」とはどんなものか??

簡単にいえば古い材木のことなのです。

 

古民家などを解体すれば出てくる、古い材木。

現代ではそれらは捨てられるのが「常識」です。

 

ところが、ちょっと昔までは再利用されるのが「常識」だったのです。

私たちの価値観が狂ってしまったわけですね。

だから読み方を変えて、昔の価値観を取り戻そう!!と…

 

その非・常識を創ったのがこの方。

古材倉庫グループの代表、井上さん。

あえて「コザイ」と読むことにこだわったそうです。

TVカンブリア宮殿でもそう語っていましたね。

 

再利用の常識では、手解きで解体し、使えるものは全て使う。

 

ここで疑問が生まれますね。

 

 古い材木なんて、劣化して弱くなっているんじゃないか?

 

ところが、その常識は現代の建築に使われている鉄骨やコンクリートのもの。

たとえば樹齢100年の樹。

切り倒され、製材され、木材となって…最も強くなるのは100年後だといわれているのです。

 

だから、「使えるから使う」だけでなく「良いものだから使う」のです。

 

 

どうでしょう、古材のあるリビング。新築の際、あえて古材を使った住まいです。

とても魅力的に感じませんか?

 

 

そしてこれらも伝統素材。

その伝承をお助けするのも「でんでん協会」の役目の一つです。

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汚れた漆喰

2012/04/20 23:17

 

漆喰で仕上がったお住まいをいくつか訪ねています。

 

新しい住まい。若いご夫婦と小さなお子さんがいらっしゃることが多いですね。

お子様というものはトコロ構わず…

 

「あ~っ」といった時にはすでに遅し。

 

「すみません、漆喰の汚れを落としたいのですが?!」というご相談、

かなり多く寄せられます。

 

と、いうわけで「漆喰の汚れ」についてです。

 

外部の汚れは自然の影響によるもの。

そして、内部は…ヒトによるものが多いですね。

特に近年は「子供の健康のために」と漆喰を選ぶ方も多くなりました。

 

ところが、子供は汚すのが当たり前。…ですよね?

 食べこぼし、食べ物を持った素手でトコロ構わず触る。

 気が付くと壁一面に落書き。

 モノを投げてぶつけて傷だらけ。

 

元気なお子様であればあるほど、壁も床も汚れるものです。

ま、大人であっても汚す時は汚すのですが…。

 

それらの「汚れ」を落としたいとの相談に対しての答えは

 

 「あきらめてください」

 

というよりほかにありません。

 

 

ほんのちょっとした汚れであれば、消しゴムで落とせるでしょう。

軽微なシミであれば衣類と同じく、中性洗剤でとんとん叩いて…。

ですが、しっかり浸み込んだ汚れは…まず落とせません。

それは「漆喰」の特性によるものです。

 

漆喰は呼吸をする素材。

じめじめした日には湿気を吸い、乾燥した日には水分を放出。

臭い成分を吸収し、ホルムアルデヒドを吸収し…吐かない。

様々なモノを吸収してくれる素材なのです。

 

だから、汚れも取り込むわけです。

撥ねた油も、こぼしたコーヒーも、お子様の落書きも、全て吸い込み封じ込めます。

それが「漆喰」。

 

ですが、そのおかげで健康的な暮らしが出来るのも事実。

ですから、初めからあきらめていただくことが得策ですね。

 

小さなお子さんがいる方の住まいづくりの際には、

10年、20年後に塗り替える事を前提とした提案をおススメしています。

分別がつくようになった頃、「ここはお前3歳のころ、汚したんだよ」と思い出にも。

 

柱の傷と壁のシミ。

想い出が残る住まいも素敵だと思いませんか?

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海と漆喰

2012/04/19 23:59

 

西日本では桜はほとんど終わってしまいましたね。

お花見の宴会や行楽も一段落。

 

では、次の行楽は? …海辺ならしばらくはコレですね。

 

潮干狩り。アサリなどの貝を採るんです。

 

 

千葉県千葉市の遺跡で最古の漆喰が見つかった…

と報じられたのが2011年3月のことでした。

4千年前の遺跡。中国エジプトに迫る古さです。

 

同市緑区の大膳野南貝塚で見つかったこの漆喰、

当初は細かく砕いた貝を水で練って敷き詰められたもの…とのこと。

 

貝塚(かいづか)はご存知ですよね?

海辺で生活していた古代人のゴミ捨て場です。

 

食用に採った貝の殻が大量に捨てられたところが

現代になってゴミ捨て場遺跡になって現れたわけです。

小学校の社会の授業で習いましたね。 

焼き大あさり (grilled Japanese littleneck Manila clam)
焼き大あさり (grilled Japanese littleneck Manila clam) / norio_nomura

 


現在しっかりとした定義があるわけではないのですが

漆喰は水で練られた消石灰(水酸化カルシウム)が

炭酸ガス(CO2)と反応して硬化するものと考えられています。

 

ってことは貝を潰して粉にしただけのものは炭酸カルシウム。

固まらないから漆喰とは呼べないな~と、昨年思っていました。

 

で、先日のニュース。

「焼いて粉末状にした貝殻を水や土と混ぜたもの」なのだそうです。

焼いた貝は酸化カルシウム。水と反応すれば立派に消石灰になるんです。

実際、現在でも文化財の修復などに「貝灰」として用いられています。

 

 

さて、この「漆喰」なるもの、分類上「漆喰」と認めるべきなのか?

 

 

ワタシの今後の注目はそこにあります。

 

石灰と土を混ぜて固める技術は古墳でも用いられてきました。

土に石灰を混ぜることで硬く締まるんです。

現在でも土木工事などで多く用いられていますし、

田んぼのあぜ道の補修にも使われたりしています。

 

ただ石灰と土を混ぜたものを「漆喰」と呼んでいいものなのかどうか…。

これから学者先生方がお決めになることですね。

 

…個人的には、「ちょっと違うよね」と(笑)

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王様の漆喰

2012/04/18 22:06

 

漆喰は「石灰」と「麻すさ」と「海藻のり」、3つの素材からつくられます。

山を削り、畑で栽培し、海で採る。
そうやって集められた素材で作られた、日本のタカラの一つです。

 

ところが、その原料となる素材がなかなか手に入らなくなっている現状。

その要因は時代の変化、需要の低下、環境の変動、様々です。

なので、色々と素材を日々探し回っているんです。

 

さて、そんな漆喰研究の中で面白い素材がありました。
それがコレ。

画像:フリー素材写真FreePhotoより

 

スタミナ補給にオススメの野菜、モロヘイヤ(Molokheiya, ملوخية‎)です。

 

モロヘイヤとは古代エジプト語のムルキアが語源だそうで、
意味は「王様のもの」「王様の野菜」ということです。

ネバネバが身体に効く!! ということで、そのネバネバを漆喰に…?

…ハズレです。

このモロヘイヤ、日本名はシマツナソ、縞綱麻というもので、
コウマ(黄麻)とも呼ばれるイエロージュートの仲間なのです。
もうお気づきですね?

そう、麻すさの原料。ジュート原産国のバングラデシュなどでは
ジュートと同様に栽培され、その皮から繊維製品が作られています。

 

コーヒー袋、南京袋などもそうですね。

Cool Green Coffee Bag
Cool Green Coffee Bag / nalundgaard

 


漆喰にも、この繊維を加工し「すさ」にされたものが使われているワケです。
キレイでしょ?これが日本の伝統技術。


驚くべき事に南京豆(ピーナッツ)が輸入され始めた江戸時代には
すでに南京袋をリサイクルした「すさ」が使われ始めていたそうですから
輸入原料であっても、「日本の伝統」と呼んで良いと考えています。

それはそうと、「王様のもので作った漆喰」。
なかなか素敵な響きじゃないでしょうか?

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防火と漆喰

2012/04/17 09:00

 

先日も不燃性能についてオハナシしたばかりですが…

 

泊まっていたビジネスホテルで、「ん?」と思ったことが。

 

よくよく見ると壁に小さなシールが貼られているんです。

 

このシール、「防火施工管理ラベル」というものです。

日本壁装協会が発行した「この壁紙は不燃材料です」という表示です。

http://www.wacoa.jp/fire/label.html

 

 しかし、何故こんなものを?

 

答えは簡単ですね。燃えるかもしれない素材だからです。

 

と、いうわけで、防火と漆喰についておさらい。



今お住まいの家、火災について考えたことはありますか?

家具や調度品、燃えやすいものばかりですよね?
さらに家の壁、その壁紙は大丈夫ですか?

当然のことですが、火災が発生したことを想定して、
建築物に使われる建築資材には防火のための基準が定められています。
また、地域によって防火地域や準防火地域などがありますね。
それらの地域や人の集まる特殊な建築物(ホールや病院など)にも、火災から守るための
制限が定められています。

使用する建築材料に求められる防火。
それを不燃性能といいます。その性能順に

 

不燃材料 

  • 通常の火災による火熱が加えられた場合に、加熱開始後20分間は、燃焼しないこと。
  • 外部仕上げにおいては、防火上有害な変形、溶融、亀裂その他の損傷を生じないこと。
  • 内部仕上げでは避難上有害な煙またはガスを発生しないものであること。

 

準不燃材料 

  • 通常の火災による火熱が加えられた場合に、加熱開始後10分間は、燃焼しないこと。
  • 外部仕上げにおいては、防火上有害な変形、溶融、亀裂その他の損傷を生じないこと。
  • 内部仕上げでは避難上有害な煙またはガスを発生しないものであること。

 

難燃材料 

  • 通常の火災による火熱が加えられた場合に、加熱開始後5分間は、燃焼しないこと。
  • 外部仕上げにおいては、防火上有害な変形、溶融、亀裂その他の損傷を生じないこと。
  • 内部仕上げでは避難上有害な煙またはガスを発生しないものであること。

 

以上が定められています。

ここで注目すべきは、不燃材料。
「20分は燃焼しないこと。」お気づきですね。燃えるんです。

全く燃えない素材ではなくても不燃材料と呼ばれます。
少し心配になりますよね!?
また、樹脂製品であれば、少なからず燃焼ガスを発生させます。


さて、そこで漆喰
燃えない素材です。それは歴史が物語っていますね。
そもそも商家の蔵などが土蔵であり、お城が白く塗り込められていたのは
漆喰による防火が目的でした。

漆喰は燃えません。ただし、本当の漆喰に限ってのオハナシです。
近年市場に出てきた「なんちゃって漆喰」が同様の性能を持つか?
それはわかりませんね。

火を近づけても燃えない。
有害なガスを全く出さない。

それが(本当の)漆喰です。

 


 

だから漆喰にはシールは無用!!

 

と言いたいのですが、わざわざ防火認定を取っているメーカーさんもあるようです。

 

実は漆喰は建設省告示第1400号において石やレンガ、コンクリートなどと同様、

不燃材料として定められているのですが…

 

何か燃えるものを含んでいるからなんでしょうか?

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